本講義では，材料力学の最も基本的な概念を理解することを目的に，単純な負荷条件に限定して，部材の変形と応力を算出できるようになることを目指す。
具体的には，荷重と変形の種類，軸荷重やせん断荷重を受ける部材の応力とひずみ，安全率と強度，ならびに集中荷重を受ける単純支持はりについて解説する。また，これらの学修を通して，機械設計における材料力学の重要性と関連性の理解を促す。

講義は，主に教科書，板書，マルチメディア教材，配布資料を用いて行う。
毎回，前回講義内容の小テスト(15分程度)，小テストの解説(15分程度)，新しいテーマの講義・解説(50分程度)，講義に関連する演習(20分程度)の流れで行う。また，演習課題に紐づく宿題を課す。

なお，前期と後期では履修者の習熟度が異なることが想定されるため，後期では特に演習に重点を置いた反転授業方式とする。

本科目は，学科DP1および2を意識した授業設計となる。重み付け指標については，DP1:DP2=20:80(％)とする。

小テスト，演習課題ともに時間内に採点し，各自に返却して講義内で解説する。
小テスト：30％，演習：10％，期末テスト：60％で評価に反映する。

工業数学力学１を履修していることが望ましい。

村瀬勝彦，杉浦正勝，和田 均．「要点がわかる材料力学」，コロナ社，ISBN：978-4-339-04563-5

・「機械工学必携」，三省堂，ISBN-13:978-4385341149
・１年次必修科目「工業力学」の教科書